躁鬱の症状を理解して予防に努めよう【早期発見が人生を左右する】

花

躁と鬱を繰り返す人には

医者

どのような対処法があるか

躁鬱病の症状で最も特徴的なのは、文字通り、躁の状態と鬱の状態を繰り返すことです。躁と鬱の期間には個人差がありますが、その性質上、普通の鬱病に比べて他者を巻き込みトラブルになることが多いものです。具体的に言うと、躁の状態のときには様々な話に首を突っ込んで安請け合いをしたり、大きな計画を立てたりと派手な行動を繰り広げるのに、そこから鬱の状態へ移行したとたん、約束を反故にしたり、計画をとん挫させたりと真逆の行動になるので、人の信頼を失いやすいのです。よく躁鬱の人の家に行くと、やりかけの編み物が4つも5つも置いてあったり、作りかけのプラ模型が散乱していたりと、中途半端な仕事がいくつも放置されていることがあります。また、患者さんは躁の時期に後先を考えず多額の散財・借金をすることもあり、家族の方は常にこのあたりの注意を怠らない方が安全です。しかし本人には悪気はなく、これは病気がなせる仕業なのです。害が家族や周囲に及ぶと、とかく感情的になってしまいますが、ここは冷静になって対処するのが結局は関係者全員のためのメリットとなります。もし躁鬱との診断が心療内科などで下りたなら、まずはどんな約束もしない、入会や借金・購入などを独断で判断しないということを心がけると良いです。ですが本人がどうしてもこれらを守れず、また被害が甚大なときは、法律家に相談してみるという手もあります。その上で治療を行えば、とかく深刻になりがちな日々の不安も軽くなるでしょう。このように、躁鬱病は普通の鬱病にも増して、家族や周囲の人との連携や協力が大切になってくる病気だということを理解しましょう。

気をつけるべき注意点

躁鬱病の症状の特徴は前記の通りですが、その他にも注意すべき点がいくつかあります。まずは規則正しい生活をして生活リズムを整えることです。これは躁鬱の周期を規則的にするのに効果があります。周期が規則的なら、躁と鬱の切り替わりが予想しやすくなり、その後の対策が立てやすくなるわけです。地味な方法ですが、守らないと突発的に周期のチェンジが起こりやすくなり、注意が必要です。次に、カフェインや風邪薬、そしてアルコールなどの薬剤摂取を安易にしないということです。これもまた、周期の切り替わりに影響します。また、躁状態のときアルコールなどを大量に摂取すれば最悪の事態になることもあるので、当然注意が必要です。そして服薬を医師の指導のもと、正しい分量・正しい回数きちんと行うことが最も大事なのですが、躁鬱病の患者さんはこれが苦手なことが多いようです。躁のときには気が大きくなって、飲まなくてもいいと放置したり、また鬱のときには何をする気も起らず飲まない、という風に、本人任せではきちんとした服薬がなかなか困難なことが多いのです。飲んだ飲んだと言っているのを信じていたら、実は飲んでいなかったということもあるのです。このようなことにならないためにも、服薬管理を周囲の人が気遣ってあげることが大事です。また、躁鬱病の症状で最も注意を要することは、鬱の期間における自殺です。普通の鬱病の人より、躁鬱病の方は自殺率が高いことが知られています。患者さんに鬱症状が出ているときは、出来る限り周囲に人が寄り添うようにして、一人きりにしないようにしましょう。心療内科の医師にも相談し、治療に励んだり対応の仕方を聞いたりするのもいいでしょう。